この道を左に曲がるんだよね
すでに車一台がやっと通れる橋
そこをしばらく行くと、平家平まであと4キロの案内が、、
不安だったけど、間違いない
と、思ったのもつかの間、、、
絶対車がすれ違い出来ない山道をくねくね
一歩踏み外すと、そこは崖、、、
ずっと車のすれ違いはない
それはいいけど、本当に合ってるの?
不安、、、
やっと二台の車とすれ違った
いや、すれ違い出来ないから、譲りあい
ようやくそれらしき駐車場が見えてきた
数台止まってる
すでにトレッキングを終わった人達だろう
談笑してる
私たちを見て、ちょっと怪訝な顔をする
そりゃそうだ
全く登山の格好はしてない
しかも寄り道しすぎてもう午後2時すぎ、、、
「今から昇るのですか?」
「はい、ちょっと花を見るだけですから。サンカヨウと言うお花知ってますか?」
「知らないわ」
すると、近くにいた別のご夫婦が話しに割り込んできた
「サンカヨウはもう終わりました。例年より早かったです」
「えーーーそうなんですか、ま、いいや、せっかく来たんだし、来年のために、散策してきます」
「帰り道、すこーしだけ、ほんのすこーしだけ、さいてるとこありましたよ」
よーく場所を聞いて確かめて、いざ行かん
2手に別れる道のコンクリートの方へと向かいます
とりあえず、大トチの木まで歩こう
わずか一キロだし
傾斜はどれくらいあるんだろう
たぶん、全然大したことない
日頃の運動不足が祟ってるだけ
ステッキは持って行ったけど、一本じゃムリ
誰かがおいて行った木の棒を拾う
ゼイゼイ
あと、どんだけ→
400メートルや〜
400ってカールルイスなら、30秒くらいやぞ、頑張らんか!!
途中、70すぎと思われるおじさんに抜かされる
ステッキもなんも持っていない
めちゃ元気だ
どうやらおじさんも大トチの木を目指してる模様
ハアハアゼイゼイ
私たち、恥ずかしい
やっと視界が開けてきた
その奥
うわっ!すごい!
さっきのおじさんと比べたら、その巨体さがお分かりだろう
しばし、眺める
これでどれだけの【とちもち】ができるのだろう(笑)
巨木は、人のおろかさを優しく包み込んでくれる
でね、肝心のサンカヨウ、どうだったと思います?
見つけたんですよ
これなんです
何度も何度も花図鑑で確認して、頭にぶちこんできたから間違いないんです
花言葉は「親愛の情」
この花は、雨に濡れると、ガラス細工のように透明になるんです
それがこれ
なんて神秘化なお花なのでしょう
群生地は、このもっと奥に、ダーーッと広がってるようです
それはそれは見事なことだったでしょう
一年間、ずーっと恋い焦がれて、やっと出逢えたサンカヨウの花
ここまで遠い道のり、キツかったけど、大変満足な1日となりました
駐車場に戻ってから、ほっと一息
きな粉がこぼれるので、ボンネットをお盆がわりに
かつて食べた中で、一番おいしい草団子となりました